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執筆者の写真Hidemi

それ、本当にあなたの子ども?


結婚して12年の間に夫から、


「僕の子に変わりはない」


と言われたことが2回あります。





一番最初はずっと不妊治療をしていたけど子どもができなかった時。徐々に「養子」という選択が私の中で頭をよぎり始め、とにかく母親になりたかった私がいました。


その時、周りは反対したけど夫だけは、


「僕たちが育てると決めた瞬間に、その子は僕たちの子になるよ。どんな形でも、僕の子には変わりない。」


と言いました。結局結婚6年目にして待望の我が子は誕生しました。


あと一回は子どもの名前を決める時。私は夫の姓に変えていません。長男は日本で生まれたので私の戸籍に入ります。ということは私の姓になるのです。


それでいいのかと聞いた時、


「名前が違っても僕の子に変わりはない」


と言いました。


ということで、私と息子二人は私の姓を名乗り、夫だけ苗字が違うという形で生活しています。これで困ったことは今のところ一度もありません。



「僕の子に変わりない」


この言葉を忘れられないのはきっと、私の中で小さな衝撃が走ったからだと思います。


血縁にも、名前や戸籍という紙切れにもこだわらない夫は、何を持って目の前の子を「我が子」というんだろう。


ずっと日本で育ってきて「血縁」や「名前を継ぐ」ということが当たり前のこととして育ってきた私にはきっと衝撃だったんだと思います。血縁や名前にこだわるカナダ人もいるので、これは日本とかカナダとか関係ないのかもしれないけど。


血縁関係でも、名前でもないとしたら、何が私たちを母にして、なぜ私たちは目の前の子を「我が子」と呼ぶのだろう?


そう考えると、おむつ変えてお風呂入れて、ご飯作って掃除して洗濯して、一緒に泣いて一緒に遊んで、大喧嘩して、憎み合って、でも愛し合って、そんな日常が、目の前の子を「我が子」にして、今ここにいる私を「母」にしているのかもしれない。


結局何が言いたいかというと、結局私たちを「母」にするのも、目の前の子を「我が子」にするのも、毎日の小さな小さな行動であり、歪み合いであり、笑顔であり、涙なんじゃないかな。


しんどくても苦しくても、ずっと子どもと関わっていく。


そう考えると、血縁とか名前とか戸籍とか、めっちゃちっぽけでどうでもいいことのように、私は思います。


みなさんは何を持って目の前の子を「我が子」と呼びますか?

 


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♢カナダからの育児日記〜自己肯定感を育てたい〜

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